第16章 出演者の安全を確保する

ヘリがゆっくりと砂浜へ降り立った。

ハッチが大きく開き、二人の男が前後して飛び降りる。灰原仁司と藤原智彦だ。

その場にいた全員が驚いたように二人を見た。だが、杉浦杏奈だけは顔も上げない。手元の短刀で木の枝を削り続け、刃が樹皮をこそげる音だけが、雨上がりの静けさの中でやけにはっきり響いていた。

黒いトレーニングパンツは雨に濡れたまま、まだ完全には乾いていない。布地が脚に張りつき、太腿の線をくっきりと浮かび上がらせている。

裾は少しだけまくってあり、細い足首とふくらはぎがのぞいていた。焚き火の明かりを受けた肌は、いっそう白く見える。

身につけているのはスポーツブラだけ。動くたびに全身の...

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